ランチ中編

「ねーナオ君、そっちのペペロンチーノひと口頂戴!」
「よっと。ほら戀ちゃんあーん」
「あーん♪おいしー!ナオ君はい、お返しのあーん!」
「ありがと、あーん。そっちも美味しいね。ここまた来ようか。」
「失礼します。当店からデザートのサービスをさせていただきます。」
「あーっ!ナオ君みて!ティラミス!おいしそー!」
「ふふふ、良かったね戀ちゃん。そういえばここの入り口に僕の作品置いてあるの気づいた?ここにも置いてあるけどさ、入り口に置いてあるほう、戀ちゃんのサイン入ってないんだよね。ちょうどあの喧嘩の時に作ったやつだからさ…」
「あー、ナオ君と喧嘩してた時のやつかー。言ってたねー。あの時作ったけどサインなしで売っちゃったって。せっかくだしサインしてく?」
「戀ちゃん、いつものサインだからお願いできる?」
「いいよー!ナオ君との共同制作になるのが一つ増えるー♪」
「すいませーん、店員さーん」
「失礼します。何かございましたでしょうか?」
「オーナーさんって今日いますか?少し話したいんですけど」
「了解しました。すぐオーナー呼んで参ります。それでは失礼します」