お待ちかねのデザートは…
「そうだ、戀ちゃん。デザート食べないの?」
「あっ!忘れてた!食べる食べるー!何買ってきてくれたのー?」
「お酒飲みながら食べたかったからチョコケーキをホールで買っちゃった」
「わーい!はんぶんこしよーね!」
「ほら、戀ちゃん、グラスとお酒持っていって。僕ケーキとフォーク運ぶから」
「はーい♪ケーキ♪ケーキ♪ケーキとおっさっけ♪」
「ん〜♡おいしっ!おさけもケーキも!」
「買ってきた甲斐があったよ。ん?戀ちゃんこっち向いて。ほらほっぺにクリームついてるよ」
「わわっ、ありがとナオ君♪」
「ほんと甘いものと一緒に飲むと一回で一本無くなるのどーにかしないとね?」
「美味しいから仕方ない♡」
デザートはまだお預け♡
「おふろ気持ちよかったねー、ナオ君いつものお願ーい♪」
「わかってるよ。乾かす前にドライヤー取ってこなきゃ、ソファ座って一服してなさい。ちょっと持ってくるから」
「はーい♪ テレビでもみよーっと」
「乾かし始めるよー?」
「いいよー!」
「痛かったり熱かったら言ってね?」
「わかってるよー!ってかドライヤーうるさくてテレビきーこーえーなーいー!」
「仕方ないでしょ?我慢してなさい、もう少しで終わるから」
「ねぇねぇ、ナオ君」
「なんだい戀ちゃん?」
「いつも頭洗ったり、髪乾かしてくれて有難うね♪」
「いえいえ、どーいたしまして。ほら、髪乾かし終わったよ。」
「ボクもタバコ吸いたいー!ナオ君キセル取ってー!」
「はいはい、戀ちゃんは仕方ないなぁ」
デザートはおふろのあと
「「ごちそうさまでした」
「お粗末様でした♪ ナオ君が買ってきてくれたお土産いつ食べよーかな…お風呂入る前?入った後?」
「オススメは、お風呂はいった後かなー?」
「じゃあおふろ入った後で食べるー!ナオ君一緒に入ろー!」
「はいはい、戀ちゃんは仕方ないなぁ」
デートの約束と朝の日常
「戀ちゃん、明日デートしようか」
「デート?…デート!行きたい!やったぁ!」
「戀ちゃん楽しみだねー。さて、そろそろ仕事行こうかな」
「あ、時間だね。ナオ君、今日の晩御飯は何がいい?」
「んー、和食かなー?昨日は戀ちゃんが希望したオムライスだったし」
「わかったー!後で買い物行って和食のメニュー考えてLINEするねー」
「んー、LINEしなくていいよ。献立については。帰ってきたときに聞きたいな。さて、行ってくるよ。道に気をつけて買い物行ってね」
「うい!わかったー!明日はデート♡ あ、いってらっしゃいするー!まってー!」
「はいはい、戀ちゃんは仕方ないなぁ」
桜の下での告白
「もう、君が目覚めないようになって10年経つよ…。君が目を覚ました時に桜が見れるように、病室を桜の木が見えるようにしてもらったんだよ。いい加減起きてよ」
「……ここは…?」
「…ッ。起きたの? ちょっとお医者さん呼んでくる!待っててね!」
ーーーーー
「今日はあの病室から見える桜の下でお話ししましょう?」
「僕はあの病室で10年も過ごしたんだね。」
「毎年、私は目覚めない貴方の隣で1人花見をしていたのよ。だからね、もう1人で花見をしたくないからさ、毎年一緒に花見できるように、一生、私から逃れられないようにあなたが10年間寝ている間に私ね、自分の脚の健切っちゃった。
私の世話、ちゃんとしてね?」
「分かってるよ。結婚して、僕がお世話するよ。」
「ごめんね、脚の健切っちゃったのはなんかメンヘラみたいだね。」
「いいよ。そんなの関係ない。君の全ての面倒が見れて、一緒に花見できるなら足が動かないなんて少しの負担でもないさ」