桜の下での告白

「もう、君が目覚めないようになって10年経つよ…。君が目を覚ました時に桜が見れるように、病室を桜の木が見えるようにしてもらったんだよ。いい加減起きてよ」
「……ここは…?」
「…ッ。起きたの? ちょっとお医者さん呼んでくる!待っててね!」
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「今日はあの病室から見える桜の下でお話ししましょう?」
「僕はあの病室で10年も過ごしたんだね。」
「毎年、私は目覚めない貴方の隣で1人花見をしていたのよ。だからね、もう1人で花見をしたくないからさ、毎年一緒に花見できるように、一生、私から逃れられないようにあなたが10年間寝ている間に私ね、自分の脚の健切っちゃった。
私の世話、ちゃんとしてね?」
「分かってるよ。結婚して、僕がお世話するよ。」
「ごめんね、脚の健切っちゃったのはなんかメンヘラみたいだね。」
「いいよ。そんなの関係ない。君の全ての面倒が見れて、一緒に花見できるなら足が動かないなんて少しの負担でもないさ」