雨の降る中

私はきっと愛されている。
雨が降っていれば駅まで迎えにきてくれて、晴れていても私の傍らで日傘をさしてくれる。
「ーー、いつもありがとう」
「いいさ、アルビノの君には陽の光は凶器でしかない。でもね、君のその血に濡れた紅い眼はとても素敵で吸い込まれそうになってしまう」
「ふふっ♪吸い込んであげようか?」
どこかゾクゾクとする妖しい目で見られてる。
「そう言えばさ、会社のトイレで鏡見たときに気づいたんたけどさ、私の首にキスマークがあったんだけどいつつけたのよ…」
ニコニコしながら眼は笑ってない顔でこっちを見てる。
「ちょっとしたイタズラでつけただけだよ…ごめんね」
綺麗な蒼銀の髪を撫でてる時につけてしまったモノだ…。
「…嬉しいんだけど、流石に不特定多数の人に見られるのは恥ずかしいわよ…」